静岡県 函南町 阿弥陀三尊像のうち
観音菩薩立像（模刻）（2015）

​​　修士修了制作（2015）として、はじめて仏像を模刻した時は、構造と形を似せることで精一杯でした。

そして、最後まで完成させたい、という気持ちを抱いたまま気がつけば７年も過ぎていました。

（観音様、本当にお待たせしました）

今回、観音菩薩様の現状のお姿に合わせて玉眼・左腕の制作・表面の古色仕上げ、を行いました。

当時（2015）、観音菩薩様の左腕は亡失していたのですが、その後発見されたそうです。

現在は観音菩薩様のお身体に無事にお戻りになられています。

　観音菩薩様を含める阿弥陀三尊像様は、鎌倉時代の慶派仏師であった「実慶」が作ったお像です。

実慶は、運慶の同僚といわれています。

この阿弥陀三尊像様は、北条時政が嫡男の北条宗時の慰霊のために実慶に依頼したのではないかと考えられています。

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現在、模刻像は茨城県水戸市常陽史料館で開催中の展示に出品しております。

お近くにお越しの際は、是非お立ち寄りいただけましたら幸いです。